Image courtesy of Studio Inkyfox

夢のゲームに妥協なし:1 人の個人開発者がどうやって Omno を作ったか

Jimmy Thang |
2023年1月12日
Epic MegaGrants 受賞者のストーリーをご紹介します。今回は、高い評価を受けているアドベンチャー ゲーム Omno のクリエイターで、ドイツのヴェールターにお住まいの Jonas Manke 氏に話を伺いました。
 

一般的なゲームのプロジェクトとは異なり、Omno プロジェクトでは、そのすべてを Manke 氏がたった 1 人で行いました。彼は長年勤めたキャラクター アニメーターとしての職を捨て、新たな情熱を追い求めたのです。何が彼をそうさせたのでしょうか。

すべては日々の学びから始まりました。映画やテレビの世界で仕事をしていると、Unreal Engine を偶然目にしたり、そのメリットを耳にしたりすることがあります。Manke 氏は Unreal Engine について調べ、そこでアニメーションがどのように動くかをテストしてみることにしました。キャラクターのプロトタイプを作っているうちに、成長していく主人公を中心とした壮大なストーリーを作ることができるのではないかと感じ、キャラクターが住む世界の環境を作り始めました。Unreal Engine がとても簡単に習得できることに驚いた Manke 氏は、オンラインのチュートリアルや YouTube のプレイリストを活用してスキルを磨き続けました。日に日にイテレーションの速度が上がっていると実感し、より一層の努力を続けました。

Manke 氏が「これはちょっといいぞ」と思えるものができたのは、それから約半年後のことでした。友人に見せたところ、これはみんなに見せたほうがいいと背中を押されました。オンラインでシェアすると、またたく間に膨大な応援メッセージが届きました。Omno は、そのリリース以来、美しいビジュアルと多様なバイオーム (生物群系) が称賛されています。Manke 氏は、Omno の見た目の完成度の高さは Unreal Engine のおかげだと述べています。
また、見た目がよくなっているのは自分のビジョンに忠実であり続けているからだともしています。ビジョンに忠実であり続けるために、難しい決断をすることもありました。

たとえば、ゲームを開発する際にパブリッシャーと契約すると、自分に物事をコントロールする権限がなくなるのではないかという懸念がありました。そのため、そのようなオファーは断り、自分でゲームを制作することにしました。幸いなことに、完成したゲームは Epic MegaGrants を受賞しました。その後の話はご存じのとおりです。Manke 氏は次のように述べています。「Epic MegaGrants を受賞したおかげで、自分のビジョンを貫くことができました。また、ゲームの規模を拡大し、エリアを追加し、そこにいるクリーチャーを作るための資金を手に入れることができました。そうして探索したり発見したりするものが増え、現在の Omno の形になりました」
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さらに、次のようにも述べています。「Epic MegaGrants はやる気を鼓舞してくれます。自分が取り組んでいることが有望で価値のあるものだということ、そして、それを信じてくれる人がいるということを示してくれるのです。それはとても大きな影響を持つメッセージとなります」

    Epic MegaGrants にまつわる感動的なストーリー

    MegaGrants ウィークのイベント ページには、このようなストーリーのほかに、限定ライブストリーム、アーティスト向けの情報、自分のアプリケーションやプロジェクトを MegaGrants チームにアピールするためのヒントなど、さまざまな情報が掲載されています。