画像提供:Polyarc

いかにして Moss:Book II は、ほぼすべての要素で前作を超えたのか

2022年5月11日
Polyarc より 2018 年に登場した Moss は、革新的な VR パズルのプラットフォーマーとして高く評価されました。このシアトルに本拠を置くスタジオは、続編である Moss:Book II で、これまで以上に作品の水準を高め、 TheSixthAxis などのレビュー サイトで次のように絶賛されました。「前作と比較して Moss:Book II では、すべてが刷新されています。愛着を抱かせる [主人公] Quill、物語に織り込まれた驚くべき仕掛け、戦闘とパズルの独創性、それらすべてで Moss:Book II は総合的に素晴らしく、創造性に富んでいます。」
 

Moss:Book II は、前作に基づいて制作されただけでなく、高精細なワールドと、さまざまな環境が追加され、白銀の山頂から地獄の業火の深みにまでプレイヤーをいざないます。「どこへでも自由自在にプレイヤーを連れて行きたかったのです」と、Polyarc のアーティストを務める Mike Jensen 氏は語りました。

そして Polyarc のデザイナーである Doug Burton 氏は、こう付け加えました。「本作品では、様々なことに挑みながらもリラックスして楽しむことができ、さらに疲れたり休憩する際も、ヘッドセットを外したいと思わせないワールドを目指しました。」
画像提供:Polyarc
Senior Gameplay Engineer の Colin Armstrong によれば、チームはさらに、メディアの強みを活用した VR ゲームの実現を目指していました。「我々が目指したのは、フラット モニターの PC で Steam をプレイするときの表現を、VR に移植することではありません。そのワールドにプレイヤーを没入させるテクノロジーを採用し、それを他では真似できない方法で活用することです。」ゲーム界で Moss:Book II を際立たせる特徴は、本質的にシングル プレイヤーの協力ゲームであり、ねずみのヒーロー Quill としてプレイし、アシストもする点です。

また本作品では、その小さなヒーローによじ登る能力を与えるなど、新しいメカニズムが追加されました。これにより、本シリーズに新たな「縦」の要素が導入されています。
次に、開発において Unreal Engine が不可欠だった理由について Jensen が語ります。「ブループリント がすべての鍵であり、プロジェクト全体で重要でした。私のようなアーティストが内容を理解して、動作を把握できる点で、ブループリントは優れています。ブループリントは、そのシステムがどれだけ適切に実装されているかを物語っているように感じます。」そして、スタジオが実施したゲームのボスを制作する実験で、どのようにビジュアル スクリプティング システムを活用したかについて、Burton が説明します。「すべてが連携して、小さなオーケストラのように再生される様子を確認できます。」

すると Armstrong が付け加えます。「Unreal のステート マシン を利用すると、専門分野が違っても、必要なすべてを直感的な方法で制御できます。おそらく当スタジオのアニメーターやアーティストは、そのような構造にあまり精通していません。それでも Unreal の直感的な方法で視覚化すれば、私とアニメーターが協力して共通のビジョンを実現できます。」

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